ハワイのラッキーアイテム5選+おまけ


昨年末にある仕事で「ハワイのラッキー伝説」を調べる機会があったので、そのこぼれ話として、ハワイフリークのための「ハワイ開運グッズ」の話を紹介します。

ラッキーアイテムというのは、その民族や地域の伝説や習慣、信仰によって作られ伝わっているもの。なのでハワイに伝わっているラッキーアイテムが必ずしも日本人に幸運をもたらしてくれるわけではないのかもしれません。しかし、どうせだったら大好きなハワイをいつでも感じていられるラッキーアイテムを身に付けていたいと思うハワイフリークも多いはず。

おまけに古代から受け継がれているハワイアンの「自然を神として大切にする」アロハスピリットは、山の神や海の神を信じてきた日本人のスピリットにとても近い。ある意味ではキリスト教を信じる今のハワイアンよりも日本人のスピリットの方が昔からのハワイのスピリットにマッチしているような気もします。

ラッキーアイテムを身に付けるのが当たり前だったハワイアン

亡くなったシンガーのIZ(イズラエル・カマカヴィヴォオレ)が大きなフィッシュフックのペンダントをいつも身に付けていたように、神聖なフラの儀式では厄除けの葉キィー(ティーリーフ)を腰に巻いて踊ったように、戦士たちが自分の身を守るためにイカイカのタトゥーを入れたように、ハワイアンは自分やオハナ(家族・一族)を守るために、そして自然の神々に失礼のないように、自分たちの信じるラッキーアイテムを身に付けていました。そしてそのアイテムを身に付けていることで自分自身を清め、勇気をもらいエネルギーをいただくのだと信じて生きていたのです。

朝起きると太陽に祈り、食べ物を収穫するときに祈り、家やカヌーを作るときに祈り…というように生活のすべての場面で祈りを捧げていたハワイアンが、身近に守護神のシンボルを持っていたかった気持ちはよくわかりますね。

マカウ( フィッシュフック)ペンダント

ハワイアンは海とともに生きる人たち。海とのつながりの中で生きていることを大切にし、海を愛し、尊敬し、時には恐れていました。マカウは古代から魚を捕るために使われてきたフィッシュフック(釣り針)で、自分たちの生きるための食料をもたらしてくれるとても大切なものとして大切に扱われてきました。

マカウは骨や歯、木、珊瑚、石など様々な素材を使って器用に作られていました。クジラの骨を使った釣り針が基本と考えられていたようですが、時には人骨で作ることもあったそうな。今では安価に作ることができるので牛の骨などで作られることが多いようですね。

自分たちがハッピーに暮らしていけるように、海と人間の大切な関係を忘れないように、今でも身に付ける人の多いアイテムです。また「幸運を釣り上げる」という意味からもハワイアンは好んでマカウ・フィッシュフックのペンダントを身に付けています。マカウはこのように力、繁栄、そして幸運、開運というすべてのラッキーな世界を表現するアイテムとされています。

本格的な骨から削り出したフィッシュフック、ハワイの宝の木であるコアのフィッシュフック、ハワイアンジュエリーのシルバーやゴールドのフィッシュフック…。自分のライフスタイルで選んでみてはいかがでしょう?



イカイカ(ikaika)

一般的にイカイカ(ヘルメット)と言われるこのラッキーアイテムを車のバックミラー部分にぶら下げているハワイアンを見かけた人、きっと大勢いるはずです。

ハワイ語の意味として「イカイカ(Ikaika)」は「強い」とか「エネルギーに満ち溢れてる」という意味。ヘルメットのハワイ語は「マヒオレ(Mahiole)」「マキニ(Makini)」。兵士がこのヘルメット(というか鎧の頭部分)をつけて勇敢に戦っていたことから、強さを表すラッキーアイテムとしてこう呼ばれるようになったのでしょう。あなたを守る、命を守る、そんなアイテムとしては最適なのかもしれません。車に欠けているハワイアンが多いのもそんな意味からかも。

自分の心に強さを呼び寄せたい人や、何かの競技に打ち込んでいる人、仕事や生活に「強さ」を求めている人などは身に付けてみてはいかがでしょう?


ククイ(kukui)のレイ

ククイは、マルケサス諸島やタヒチからハワイに持ち込んだ植物(木)のひとつ。日本の「古事記」に相当するハワイの創世神話「クムリポ」には「ククイはハワイアンを守るための木」と書かれている、ハワイアンにとってはとても大切な木でもあります。

ククイの実、ククイナッツは火を灯す油として、またロミロミ(ハワイアンマッサージ)に使うスペシャルなオイルとして使われていました。またハワイアンソルトと一緒にすりつぶして作る「イナモナ」はハワイの伝統的な調味料ですし、樹皮は染料としても活用されていたそう。さらにククイの実にはラアウラパアウ(ハワイアンハーブ)の効果もあり、ガジンダ症(感染症)や便秘の薬としても用いられました。

フラの世界では、ククイは高級なレイとして愛されています。何重にも研磨してククイオイルでコーティングしながら磨き上げるという大変な手間をかけて作られているため、昔は王族などハイレベルな人だけがつけることができたと言われています。

このククイの実を使ったアクセサリーは様々。レイ、ブレスレット、アンクレット、ペンダントトップなどのバリエーションが豊富で、自分の好みやライフスタイルによって身に付けることができます。

火を灯すことによって周囲を明るくすることから「足元(現在)や先(未来)を照らす聖なる開運の実」ともいわれるククイの実を身に付ければ、愛に溢れるアロハスピリットがあなたの中で拡がっていくかも。


アウマクア( ʻaumakua)のアクセサリーや雑貨

ハワイアンのネイティブは自然を崇拝していました。その「自然」の中にはオハナ(家族・一族)や自分自身を守ってくれている先祖の守護神も入っており、様々な生き物に形を変えて自分たちを守ってくれていると信じていました。

いまでもハワイアンがホヌ(カメ)やモオ(ゲコー)などのペンダントを身に付けている所以です。農業など陸を中心とした生活をしていたオハナは花や陸の動物、植物を、漁業などの有無を中心とした生活をしていたオハナは海の生物が守護神となっていたことが多いようです。さらに最近では「ハイビスカスは恋や明るい未来を」「モンステラは金運を」良くしてくれる、というような意味付けもされていいます。

守護神は次のような生き物に化身していると信じられています。(Wikipedia「アウマクア」より)
・ホヌ (honu/カメ…アオウミガメ)
・モオ (moʻo/ヤモリ、龍
・プエオ (pueo): プエオ (コミミズク)
・マノ (manō): サメ (en:shark) – (カウアイ島を除く全島で)
・アララ (ʻalalā): ハワイガラス (en:Hawaiian crow) (ハワイ島で)
・イオ (ʻio): ハワイノスリ (en:Hawaiian hawk) – (ハワイ島で)
・エレパイオ (ʻelepaio): カササギヒタキ (en:monarch flycatcher) – (カヌー作り手の女神)
・イイヴィ (ʻiʻiwi): ハワイミツスイ (honeycreeper) – (この鳥の羽毛は様々に利用された)
・アラエウラ (ʻalae ʻula):ハワイ・バン(鷭)(en:Hawaiian gallinule) – (この鳥の鳴き声は不吉と言われていた)
・ヘエ (heʻe): タコ (en:octopus)
・プヒ (puhi): ウナギ (en:eel)
・イオレ (ʻiole): ノネズミ (en:rat)
・イオレ・リイリイ (ʻiole liʻiliʻi): ネズミ (en:mouse)
・イリオ (ʻīlio): イヌ (en:dog)
・ペエルア (peʻelua)/エヌヘ (ʻenuhe)/ヌヘ (nuhe)/アヌヘ (ʻanuhe)/ポコ (poko): ケムシ (en:caterpillar)
・ポハク (pōhaku): 岩石 (rock)
・レホ (leho): タカラガイ (en:cowry)
・アオ (ao): 雲 (en:cloud)
・メアカヌ (mea kanu):植物 (en:plant)

もちろんハワイアンでないわれわれ日本人は家族(オハナ)にハワイライクな守護神がいるわけではありません。でも「自然を愛する心」はハワイアンと一緒。自然の多くの神様に守られているという考え方は基本的に同じなのです。

それぞれの(最近言われている)ご利益は機会があれば後ほど記事にするとして、とにかく自分が直感でピンとくるハワイアンジュエリーのペンダントトップを見つけて身に付けておくと、気分が落ち着いてきて、あなたの中にマナ・エネルギーが湧き出てくるかもしれませんよ。


虹(Rainbow/Ānuenue)

虹の島ハワイ。虹は、雨の恵みを忘れないためにメネフネが自然の美しい色の素材を集めてきてカフナ(神とつながる偉い専門家)がかき混ぜて作ったと言われています。

ハワイアンは虹にいろいろな意味を見つけていました。神々が地球を訪れるために使う道である、天国に運ばれる死人の魂の道である、神様がメッセージを虹に乗せて送ってくれている、何かがリセットされたり変化が与えられるときのシグナルである、などなど。いずれにしても人間のスピリチュアルな世界と、人間の日常の現実の世界とをつなげる「幸せに向かうための道」であると考えられてきたわけです。

ダブルレインボー(虹が二重に見える)を見るとハワイに愛されている、またハワイに戻ってこれる、といった言い伝えも。いずれにしても虹をシンボルにして何かを持っていると幸せになる、と多くのハワイアンは信じていますし、色鮮やかで清々しい虹を見ていると、そんなご利益もあるに違いないと信じられますよね。


番外編 ハワイ出雲大社のお守り

ハワイ好きであればだれもが知っているこのハワイ出雲大社は、出雲大社の正式な分院。その歴史も、1906年に出雲大社教2代管長の命を受けて広島県出身の神職である宮王勝良がホノルル市で布教をはじめたことから始まっている由緒正しき神社なのです。
神社について詳しく知りたい方はWekipediaなどで一度ググってみてください。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%AF%E3%82%A4%E5%87%BA%E9%9B%B2%E5%A4%A7%E7%A4%BE

やはり島根の出雲大社に「厳かさ」はかないませんが、ハワイならではの明るく爽やかな「アロハの風」が流れているような気がします。

出雲大社が祀っているのは「大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)」、縁結びの神。恋愛系だけではなく、人と人との関係を上手くいかせたい人にはありがたい神様です。そのほかにも健康祈願、安全祈願、長寿祈願、学業成就などなど多くのご利益もあるとのこと。苦労した日本人移民の方々の幸せへの想いがこもっている様な気がしてなりません。お守りもハワイ出雲大社ならではのラインナップ。
お守り袋もカラフルで、星条旗柄、ハイビスカス柄、ホヌ(カメ)柄や「Happy」と書かれたファニーでハワイならではの柄を選ぶことができます。またサーファーのための「サーファー守り」、ホノルルマラソンのための?「マラソンお守り」などの変わり種も。

こんなお守りを身に付けていると、気分もアップしてくるような気がしますよね。

通販やオークションでも出回っていますが、やはりこういうものは自分自身で行って買いたいもの。ぜひ次回のハワイ行きで手に入れてはいかがでしょうか?

HISのOPツアー/ハワイ出雲大社とタンタラス